さくらクラウドのサーバ を VirtualBoxで動かせた!
さくらインターネット の さくらクラウド を、毎年 CTF 開催時に利用してます。
クラウドで作ったサーバの利用が終了したので、保管を兼ねてローカルPCに転送 & VirtualBoxで起動までをやってみました。
さくらクラウド の アーカイブ では、こんなこともできる仕様です。
- ディスク → アーカイブ に変換して、クローンに使う (ディスクより安い)
- FTP機能 : アーカイブ → FTPで手元に落として、ゼロ円で休眠させる
- FTP機能 : FTP → アーカイブで、休眠してたディスクを復帰
転送量無料のクラウドなので、FTP機能も気軽に使えるのが嬉しいところ。
アーカイブ から VirtualBoxまで
アーカイブ から FTPで取得
FTPを開始したら、各種転送情報(FTPS)が表示されます。
FTPクライアントなくても curl を使ったコマンド例があるのでコピペするだけでOK。
% curl --ssl --ftp-pasv --user archive113499999999:IwRoho48XXXXXXXX --url ftp://sac-is1a-ftp.cloud.sakura.ad.jp/archive.img -o archive.img % Total % Received % Xferd Average Speed Time Time Time Current Dload Upload Total Spent Left Speed 100 20.0G 100 20.0G 0 0 1226k 0 4:45:03 4:45:03 --:--:-- 5455k
20GBで定義して使っていたDISKアーカイブは、4時間かかって 20GBの archive.img を取得できました。
rawイメージからコンバート
VirtualBoxが導入済みだったので、同梱のコマンド VBoxManage を使って、 archive.img (rawイメージ) から、VirtualBoxのディスク形式の VDI に変換しました。
% VBoxManage convertfromraw archive.img --format vdi archive.vdi Converting from raw image file="archive.img" to file="archive.vdi"... Creating dynamic image with size 21474836480 bytes (20480MB)...
引数つけないと可変サイズのストレージになるようで変換後の archive.vdi は、6GBの実効容量のファイルサイズ。
コンバート時間は1 〜 2分?で終わったので、ほぼコピー時間程度のようです。
VirtualBoxでマウント
VirutalBox で 新しいVMを定義して archive.vdi をマウントすれば動きます。
VBoxTool などは、別途インストールしていくことで、VirtualBox上で各種快適に動作するのではないかと期待。
背景
さくらクラウドのバックエンドは、KVMが利用されていて、ディスクイメージは rawイメージ となるようです。
次のツールで、VDIイメージなどに変換すると、VirtualBoxで利用可能になります。
- VBoxManage convertfromraw : raw イメージ → VDI|VMDK|VHD
- VBoxManage clonemedium : VDI イメージ → VDI|VMDK|VHD|RAW
- qemu-img convert : qcow2, qed, raw, vdi, vhd, vmdk の相互変換
VBoxManage は、VirtualBoxを導入すれば一緒に入ってるツール。
関連
さくらクラウド 公式 ドキュメント
その他
以前 FTPで落とした archive.img を、再度FTPでアーカイブにアップロードして利用しようと思ったらOSが起動しなかったという悲しい出来事が。
さくらクラウドにアップしたアーカイブの検証方法は思いつかず、またゼロから構築しました。
これがきっかけで、手元にバックアップした archive.img を検証しておきたいというのが、今回のモチベーション。
手間はかかるけど、確認できてよかった。
アーカイブは、原則 static な状態だと思うので、MD5値とかも提供してくれるといいかもしれませんね。
アップロード前の問題か、アップロード後の問題かは、いまのGUIの仕様だとユーザーで切り分けすることが出来ないため。
今後のバージョンアップに、勝手に期待します!